(森林防疫 Vol.53,No.2,p.1,2004,全国森林病虫獣害防除協会) | ||||
チャイロホソヒラタカミキリ幼虫に寄生したシラミダニ | ||||
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野 澤 彰 夫* 栃木県林業センター シラミダニは,世界中に分布し,日本ではかつてカイコの大害虫であったもので,膜翅目・鞘翅目・鱗翅目等の幼虫・蛹に外寄生し,ときには人を刺して皮膚炎を起こす。雌は胴長0.2mm内外だが,卵が成熟してくると後胴体部がはなはだしく膨れて本来の体長よりも大きな球状となり,体長2oにもなることがあるといわれる。佐々によると,学名を Pyemotes ventricosus とするには疑問があるという。 写真は,皮付きシラカシ乾燥板材を加害したチャイロホソヒラタカミキリの幼虫に,集団で寄生したシラミダニである。外からは球状の粒がカミキリ幼虫の周囲に付いたように見えるが,粒を動かすとダニがカミキリ幼虫にしがみついているのが分かる。シラカシ材を扱う事業者がダニの痒み被害に困って相談に来たものである。 *NOZAWA,Akio |
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注:赤字は、掲載時に脱字となったものを訂正しました。 原本はモノクロ印刷です。 |
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