(第39回日本林学会関東支部大会研究発表要旨集,p.38,1987,日本林学会関東支部)

                                 
  ヒノキカワモグリガの時期別加害部位
 
゜野澤彰夫・井上喜典(栃木県林セ)   
 
  幼虫(蛹)の加害部位の季節的変動等を知るため、12年生のスギ人工林(宇都宮市)で、9月、11月、5月、6月に2本ずつ伐倒し、剥皮調査を実施した。
  9月の時点では長さ2〜3mmの幼虫が、副枝基部、副枝上、緑枝基部を中心とし、生枝を加害していた。11月には長さ3〜5mmの幼虫のほとんどが、主枝基部または副枝基部に存在した。5月には長さ7〜11oの幼虫が、枝跡、主幹上および主枝基部に存在し、初めて枝下部を加害しており、低い部分に多く存在した。6月にはほとんどが蛹化しており、全て主幹上の粗皮の間に存在し、低い部位に多かったが、最高地上431cmまで存在した。
 
                                       
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