(第51回日本林学会関東支部大会講演要旨集,p.31,1999,日本林学会関東支部)

                                 
  チャイロホソヒラタカミキリの発生消長
 
野澤彰夫(栃木県林業センター)   
 
  各種道具類の柄等の加工用のシラカシ角材を生産する事業者からの相談に関連して、皮付き天然乾燥中のシラカシ板材を加害するチャイロホソヒラタカミキリ(クビアカルリヒラタカミキリを含む)の発生消長を調査(合計 847頭)したので報告する。
  このカミキリは、図鑑の記述によると1世代は2年となっているが、今回の調査では1年1世代で多くの発生を見た。初発日は5月8日、50%羽化日は5月23日、終発日は6月12日であった。また、チャイロホソヒラタカミキリとその変種で色彩の全く異なるクビアカルリヒラタカミキリともに混合して発生し、発生数はチャイロホソヒラタカミキリの方が多かったが、発生経過等には大きな違いは認められなかった。
 
                                       
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